ファミコン小市民への道

プレミアソフト大検証その3
第3弾として以下の晩年2タイトルを分析

後期(1991〜)に発売されたソフトはファミコンの性能の限界まで迫った名作が数多く存在する。
以下に挙げるのは晩年発売され、希少性、ゲーム性でプレミアの付いているソフトだ。
SFCへの移行期でSFCばかりが脚光を浴びてる中、
どちらかといえばひっそりと発売された不遇の名作ソフトいえるものたちだ。
「値段が高いからよい」とかうわべの価値だけで語られるのはあまりにも忍びないので
これらのソフトはなぜ稀少なのか?、時代背景などを知ってもらいたく筆をとった次第である。
すでにほとんどが業者やマニアの手に渡っていて入手困難であることが多い。
2000年にSFC(NP)で復活したメタルスレイダーグローリーのように
安価でかつ、いつでも手に入れやすい形で再販されるのを期待したいところだ。

サマーカーニバル’92 烈火 1992年 ナグザット(現:加賀テック)
市場価格10000〜?円(定価4980円)

「サマーカーニバル’92烈火」はナグザットのシューティングゲームイベント「サマーカーニバル’92」(ハドソンで言う「キャラバン」)用として、別内容のPCエンジンCD-ROM2版「サマーカーニバル92アルザディック」と同時発売されたものだ。

「烈火」のゲーム内容を一言で言い表すとすると「派手」、「メチャメチャ」。
基本的には「ザナック」や「PCE版スターソルジャー」直系のパワーアップ型・縦スクロールシューティングなのだが、「烈火」というタイトルのごとく、次々と敵が現れ、画面一杯に大量の弾がばらまかれるという凄まじい内容だ。BGMもサンバのリズムを基調としたもので(名前が“サマーカーニバル”だし)演出関係など全ての面でひたすら派手さに徹している感じだ。


一方で、ファミコンの性能を全く無視していると言っていいほど節操なくメチャメチャにキャラクタが溢れる様は一見大味な印象を受ける。
それに、おそらく大抵のプレイヤーは最初はなすすべもなく一瞬にしてやられ、呆気にとられてしまうことだろう。
 実際、当時のゲーム雑誌での評価は散々なもので、ファミ通のクロスレビューでも「メモリーをケチった」「弾が出すぎ」「ハードを考えろ」等、評価は散々なもので点数も19点(4・4・6・5)であった。
→ファミ通記事

が、慣れてくると、ただただ節操なく登場していたように見えていた敵は一応キチンとした統制の下で出現しているというのが見えてくる。

そうして迎え撃つ大量の敵がボコボコ破壊されていくのがだんだんと気持ちよくなってくる(いわゆる「破壊のカタルシス」というやつだ)。この気持ち良さの度合いは相当なもので、おそらく他のファミコンで発売されたシューティングでは味わえないものだろう。
また、ウネウネとアームを動かしながら弾をばらまくボスキャラや、ステージ2の中ボスとの戦いで背景がラスタースクロールし、倒したあと突然逆スクロールするなど、鳥肌モノの派手な演出も特筆すべき点だ。(しかし、正直「ウン万円出してまで・・・」ってものでもない)

派手、ゴリ押しタイプの「烈火」は、ひたすら無駄を排除し洗練された内容で根強い人気を誇る超名作「ザナック」とちょうど対極に位置するシューティングだと言えるかもしれない。

ただ、ファミコンのシューティングでも「宇宙警備隊」(90年:HAL研)のようにカセットに特殊チップを積むことでファミコンのチープなグラフィック性能をハードウェア的に補う工夫をしていた作品があったことを考えると、(当時も言われてたように)グラフィック処理の完成度をもう一段階上げて欲しかったというのが正直なところだ。
当時の評価は低すぎたとしても、冷静な“一般向け評価”を「ファミ通」的に下すとすれば6・5・7・5=23点とか8・5・7・4=24点って感じで、決して手放しで称賛できるものでないのは確かだ。

ハードな内容のシューティングはPCEやMDといった他のハードで色々発売されていて、しかももっと安価に手に入る。
「こういう作品がファミコンで作られた」ということに意義、ロマンといったものを感じるかそうでないか、そこで大きく価値が変わる作品だろう。(少なくとも、にわかコレクターがミーハー的に手を出して「ああ良かった」と思えるシロモノではない。・・・「クソゲー」と言い放ちたいがために大金を叩くなんて事だけはやめてほしいな)
 

プレイ画面をチェックできます>>>
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将氏にホンモノを貸していただきました。


■ばらまかれる敵弾
コイツが1面の中ボスってだけでも末恐ろしい


■激しく襲いかかる敵
一見、無節操に見えるが慣れてくると実は何とかなる


■ゲームオーバー
 シロウトニハ オススメデキナイ・・・

その他の入手方法 今後の価格のゆくえ(代表の個人的見解)
地道にデッドストックを探す? いまのまま落ち着く?

 
メタルスレイダーグローリー 1991年 HAL研究所
市場価格8000〜30000円(定価8900円)

ファミコンプレミアの代表格メタルスレイダーグローリー。
元々ディスクカード用ソフト(5〜6枚組み!?)として発売される予定で
一度ちょこっと画面写真が公開されたものの、発売日の延期を重ねて
ようやく数年後にROMカセットとして発売された(容量はファミコン唯一の8M)というシロモノである。

その延期というのがプロデューサー&原作者の☆よしみる氏自身のコダワリにより、ずっと手直しされ続けたというのが原因のようで、なんとドット絵全てが☆よしみる氏自身によって手がけられているということだ。
参照(任天堂HPインタビュー記事)
それで発売された時には既にファミコンの旬が過ぎてしまっていたというのはとても皮肉な話である(もう1年発売が早ければもっと注目されてたはず)。

代表はこのゲームの存在を当時「FF4」情報目当てで買ったファミ通に載っていたメタスレ特集記事で初めて知ったのだが、画面写真を見て本当にビックリした。
このウリのグラフィックであるが、常に細かくアニメーションしているという凝り様だ。(アニメーションを止めるポーズ機能まで付いている)

メイン画面
実はココもたえずアニメーションしている
個人的にこの手の絵は苦手だし、ゲーム自体いたって普通のアドベンチャーゲームなのだけど
モノづくりで食っていきたいと考えている自分にとって、制作者の執念によって生み出されたという点においてこの作品に非常に惹かれるわけだ。

しかし、製作者へ還元されないものに定価以上の出費をする・・・というのは(あくまでもファミコン小市民的に)オススメはできない。
そういう意味でも、ぜひSFC版の入手(書き換え2000円)を薦めたい。
価格も安いし。
ファミコンの限界に迫る
アニメーション
同じように見えても
実は微妙に角度が違ったりする
表情が変わる変わる・・・これでホンの一部
その他の入手方法 今後の価格のゆくえ(代表の個人的見解)
・SFCニンテンドーパワーでの書き換え(2000円) SFC版(NP)の発売によって少し価格が下がっている様子。
付属品の有無で10000円ほど価格がちがうことも。

:01年3/13追記
最近値段がかなり下がってきてます。
1/27日に日本橋で
裸:6500箱付き9800(中身一部欠落)で見ました。
が、値下がりしたとたん・・・見かけなくなりました。(また値上がりするかも)

:01年6/25追記
また値上がりしている模様
6/12日本橋で裸9800円でした。

上の記事はプレイ内容はエミュレーターを使ってレポートしてます。
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