カイの冒険(The Quest of KI)  1988 NAMCO  開発:GAME STUDIO

遭遇記念(笑) 遠藤雅伸作品特集
第一弾は最近わりと手ごろな価格で入手可能になった「カイの冒険」をとりあげるぞ。

 
カイの冒険(The Quest of KI) は遠藤氏の代表作:ドルアーガシリーズの第3弾で
「ドルアーガの塔」の前の話、ギルの恋人カイが塔を上って・・・という話を扱っている。

主人公のカイは敵に対して直接攻撃を加える事は出来ず
女神イシターに与えられた身軽さだけが唯一の武器。
敵や壁、障害物などをかわしつつ、
カギをとって制限時間内に出口にたどり着くと1フロアクリアとなり
最上階を目指していく。

ジャンプ後Aボタンを押している間浮かび上がることができ、
天井に当たったり、勢いあまった状態で壁に当たったりすると一定時間操作不能になる。
ゲーム全体通じてAボタンの押し加減が命だ。

  

あと、カイには慣性がはたらくため、
思うように操作するには少しずつこれを克服していかなければならない。
この独特の操作感覚に好き嫌いが大きく別れそう。
(「こういうものか」と割り切って出来る人ほど楽しめるのではないかと思われる)

しかし、一度ぶつかってミスした敵は次からは出てこなかったり、
新しいフィーチャーが入るフロアではイシターによる助言があったりと
ちゃんと初心者へのフォローがあり、決して敷居の高い作品ではない。

また、チュートリアル的な序盤から難易度が徐々に上がっていき、
徐々にプレイヤーのテクニックの向上を促すような
絶妙なバランスのステージ構成は特筆
遠藤氏いわく「シリーズで一番の自信作」というのもうなずける。

プレイヤーがカイの動きを制御する一通りのテクニックを習得した頃に展開する
終盤のステージ・・・トゲだらけの通路や狭い隙間を動きまわる敵を前に
ギリギリの緊張感の中でAボタンの押し加減にすべてをかける!
というのがこのゲームの真骨頂といえるかもしれない。
 

ところで「カイの冒険」のゲームシステムは
ATARIのアーケード作品「メジャーハボック(Major Havoc)」の横スクロールステージがベースになっている。
表ステージ60階クリア後に出てくるエンディングのスタッフロールで
スペシャルサンクス アタリ メイジャーハボック かいはつスタッフ
と、リスペクトも忘れてなかった(笑)。
 

複雑なゲームが溢れてる今だからこそ、
是非いま一度触れていただきたい作品、それが「カイの冒険」だ。

ちなみに代表はシンプルな操作系と少しずつテクニックを習得して上達していく喜びを味わえるという点で、「ゲームはほとんどやったことがない」という人にもよくオススメしている。

 

▲タイトル画面


▲デモ画面


▲イシターによる助言


▲ゲーム画面

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シューティングシーン敵の基地へ着陸横スクロールアクション
MAJOR HAVOC (1983 ATARI)
自由な直線の描画に特化した“ベクタスキャン”筐体用作品の一つ。
シューティングステージ(斜め後ろ視点の3D版ギャラガといった感じ)を切り抜けると
敵の基地へと潜入する横スクロールアクションとなる(「カイの冒険」はこれがベース)

遠藤氏いわく、“世界最高のゲームメーカー”のATARI作品。
この「メジャーハボック」をはじめ、「アステロイド」「ミサイルコマンド」「スターウォーズ」などなど
現代のプレイヤーにも新鮮な驚きを与えてくれるはずだ。
最近ではあの手この手プレイする手段があると思うので機会があればぜひ。

 
▲こういうフィーチャーも
カイの冒険に受け継がれている

 

モドル