ファミコン小市民的ソフト
●書き換えで手に入れたいディスクタイトル●

ファミコン探偵倶楽部・消えた後継者 88年 任天堂(前編・後編)

記憶喪失の少年探偵(主人公)が死人蘇り伝説が残る村の旧家で遺産を巡っておこる連続殺人事件を調査するというストーリー。 

この作品の優れているところは
誰でもわかりやすい次元で重厚なミステリーが語られ
さらに、
テレビゲーム/アドベンチャーゲームという媒体を使ってプレイヤーを
「どれだけゲームの 世界に引き込むか」、
「どれだけわくわくどきどきさせるか」
というところに重点が置かれているという点だ
(これは「オホーツクに消ゆ」をストーリー寄りに発展させた手法とも言えるだろう)

ミステリー部分は横溝正史(金田一耕助シリーズの作者)に代表されるようなオカルト系ミステリーの王道というか(映画化された超有名作品とトリックが同じだし)、一部分だけをかいつまんで見れば推理マニアにとっては稚拙に見えるものかもしれない。

しかし、ファミコンで発売されたアドベンチャーゲームで
山村美沙、西村京太郎、赤川次郎といった有名作家を起用したものがいくつか発売されているものの、残念ながら作家側がアドベンチャーゲームというものを理解したうえでビジョンを持ってシナリオを書いたのではないのと(特別力を入れて書いてるようにも見えないし)、作り手の方も「本格派」という名目の下、その作家にもたれる格好になってしまっていて、「シナリオを生かしてゲームとして面白いものを作ろう」という姿勢に欠けているように思うのだ(タイトーの山村美沙シリーズは結構良い線いってたけど・・・)。

結局はゲーム全体、総合力の勝利で
この「ファミ探」はマニア・初心者問わず、ゲームの世界に感情移入でき、
プレイし終えた誰もが大きな感動と満足感に浸れることだろう(まさに任天堂的手法ですな)。

後編に入る辺りから死人も増え、じりじりと恐怖度が増していく(横溝正史の小説ほどではないけど)。このあたりの煽り方は特筆すべき点であると思う。
代表自身、テキスト系のゲームでプレイしててホントに恐怖を感じたのは「かまいたちの夜」と、この「消えた後継者」くらいだ。

ただ、このゲームで残念なところはローディングが多いことと、
一度見た長いメッセージが何度も表示されることだ(しかも飛ばせない)。
しかし、このような欠点を吹き飛ばす十分なパワーを持ったソフトだ。
自信を持って万人にお勧めしたい・・・あ、怖いのが苦手な人は控えましょう

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タイトル画面 
 

記憶喪失の主人公 
導入が非常にうまい
 

やすらぎのひととき

死人蘇り伝説・・・
いかにも・・・な展開だ(笑)

次々と殺される
(この場面はCMでも出てたので)

謎が謎を呼ぶ・・・
後編に入るあたりからだんだんと
ストーリーがシビアになっていく
「弟切草」に代表されるサウンドノベルの登場以来、
というものが完全に下火になってしまったコマンド選択式アドベンチャーであるが、ぜひニンテンドーパワー(/NP)でリメイクしていただきたい。
   
備  考
ディスク
アクセス
D
・場面転換時・データセーブ時
 全体的にやや多い
音源使用
オープニング音楽

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