ファミコン小市民的ソフト
●中期の名作RPG●今回は古い記事の再編です

銀河の三人 1987年12月 任天堂

地球を侵略してきた異星人ガルムを倒すため
戦闘メカ「ライーザ」に乗り込み相棒のブルーとともに宇宙に飛び立つ
というストーリーの、ファミコンでは異色のSFモノRPGだ。

元々はエニックスのパソコンソフト「地球戦士ライーザ」(85年)で
任天堂作品の中では非常に珍しいパソコンからの移植作品。

ファミコンへの移植に際し、
メカ系SFの世界をコマンド選択式RPGに取り込むという斬新なデザインで人気を博した原作の長所をファミコンユーザー向けに(思いっきり)発展させ、短所をシェイプアップするという、ゲームシステムに関して「これ以上無い!」といえるくらい見事な(任天堂流)アレンジが施されており、

さらに、新たに高橋幸宏(YMO)によるBGMが加えられ(原作にはBGMが無かった)、キャラクタは全て永井豪がデザインしたモノに一新されている(キャラクタのデザインに関しては賛否アリ)
 

 
 ■タイトル画面
 コンテニューはパスワードだが
 比較的短いのでご安心を。
ただ、全体的にスッキリまとまり過ぎているせいか、
広大な宇宙が舞台の割にスケールの大きさをあまり感じない。
また、ラストダンジョンが異常に敵が強く凶悪である・・・という欠点もある。

しかし紛れもなくファミコン史に残る名作RPGの一つだ。
自信を持ってオススメする。
 

■戦闘画面
BGMがYMOの「ライディーン」にそっくり
でもカッコイイよ


前半の山場・対ガルム空母戦
接近するたびに緊張感が走る

ところで、この「銀河の三人」。
ファミコン再評価の時代になってこそ、
ようやく脚光を浴びてきたが、当時はさっぱり売れなかった。
(各ゲーム雑誌における「売り上げベストテン」などに食い込みもしなかったくらい)

発売当時、社会現象にまでなった大ヒットタイトル「ドラクエ3」発売前で
話題がドラクエ一辺倒であった・・・というのが大きいのだが、

そういった大きな逆風の中で「ファイナルファンタジー」
大々的なプロモーションが功を奏し、さらに「ドラクエ3」発売延期も手伝って、
まずまずの健闘(ホント、“まずまず”よ)を見せた事を考えると、

この「銀河の三人」はほとんどプロモーションもされず、
ヒット作になれるポテンシャルを秘めながら、
まず話題作りに失敗した・・・という感が強い。
(いや、“豪華なスタッフの起用”など話題性はあったが
メーカー側の思惑よりも周りがノって来なかったというのが実状かも知れない。)
ちょっと貴重な広告(別ウインドウで開きます)

それまでにヒットしていた他のRPGと全く引けを取らない
(もしくはそれ以上の)高い完成度を持っていただけに非常に残念だ。
まさに不遇の名作ソフトといえるだろう
(前人気の高いソフトと発売時期がかぶるとこういうことが多い)。

出荷数が比較的多く中古ショップ等で入手は容易なので
未プレイのファミコン小市民諸君はぜひ体験して欲しい。

 

■座標の決定(マップ画面)

■移動画面
宇宙空間の移動はすべてコマンド選択。
マップ画面で目的地を決め、その座標に向かって「ちょうやく」(跳躍)する
 という独特のシステムだ。
 
 
■相棒ブルー
三枚目のキャラクタでプレイヤーを和ませてくれる
このゲームでは登場人物のちょっとしたメッセージに愛を感じるんだな。

 

■リミのESP

■ダンジョン
惑星・ダンジョンの探索や、超能力少女リミがESPで戦闘に参加するのは
「銀河の三人」で新たに加わったフィーチャーだ。
ただ、ダンジョンに関して欲を言えばもう少し仕掛けが欲しかったところ。



 
■原作:「地球戦士ライーザ(PC88版)」<1985エニックス>
メカ系SFの世界をうまくコマンド選択式RPGに取り込んだ
当時としてはかなり斬新なゲームデザインで人気を博し、ロングセラーを誇った。
「銀河の三人」においても宇宙空間の移動や戦闘などの基本システムはほぼ同じだ。
しかし、敵から奪うカプセルでしかエネルギーを回復できない等、全体的にシビアなゲームバランスで
またローディングが多く、描画も遅い。コチラを後にやるとどうしてもテンポの悪さを感じてしまう。
(BGMが無いのも寂しいな)
 
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