ヘラクレスの栄光2〜タイタンの滅亡〜
(1989データイースト ファミリーコンピューター)

 

前作よりずっと後の時代が舞台。
完成度が上がって遊びやすくなった一方で、
「闘人魔境伝」での独自のフィーチャーを切り捨て、システムの基本設定から絵のタッチまで、完全な“ドラクエもどき”になってしまっていて、アイデンティティというものをほとんど感じない(あまりにも無難な路線を狙いすぎだ)。
個人的にはこの作品で前作のシステムを踏襲しつつ完成度を高めていたなら
もっと早くに独自のステータスを築く事が出来たのではないかと思うだけに非常に残念だ。

しかし以後のシリーズは「1」よりも、むしろこの「2」をベースに作られている。

ちなみに終盤、神になったヘラクレス(レベル30:前作の最高レベル)が強力な仲間として登場する。
 

ヘラクレスの栄光〜動き出した神々〜
(1992データイースト ゲームボーイ)

  
ゲーム画像の取り込みにはエミュレーターを使用してます


シリーズの外伝的ストーリーで、
主人公はハデスを倒しビーナスを救った功績を認められて
天界に戻ることを許されたヘラクレスだ。

ヘラクレスが主人公のわりに
1で登場した敵キャラクタが全く出てこないし
一見、2以上に何の特徴もないただのRPGという感じに見えるのは悲しい限り。
(音楽は一部「1」のものが使われている)

ただ、真面目に最後までプレイしてみて
「闘人魔境伝」最後のボスの正体・・・が明かされたのがちょっと衝撃。
実はこの作品のコンセプトは、
大作パート3(神々の沈黙)の発売に向けて
「闘人魔境伝」でやってしまった強引な設定をリセットすることにあった・・・
ということがわかる(笑)。

いかんせん、序盤から敵が強いうえレベルがなかなか上がらないのが結構辛い。
中盤になるとさらにレベル上がらず、かなり・・・どころかメチャメチャ辛い。
序盤〜中盤のバランスの悪さはどうにかして欲しかったところだ(終盤は良い)。
いろんな伏線があって次の目的地に行っただけでは解決しないという
ドラクエ2の頃のRPGを彷彿させるちょっとヒネった謎のちりばめられ方には好感。
久々に謎解きに必死になることができたというのも事実だ。
・・・が、
一般の人の印象は「やっぱりヘラクレスはB級だった」だろう(苦笑)。
 

ヘラクレスの栄光3〜神々の沈黙〜
(1992データイースト スーパーファミコン)

 

シナリオに最も定評のある第三作目。

シナリオはのちにスクウェアへ移り、FF7でブレイクすることになる野島一生氏が手がけている。(“自分探し”がテーマのシナリオはFF7に通じるモノがある・・・)
前半の展開はホント「普通のRPG」って感じで起伏も少なく、少々退屈気味に進行していくのだが(ここでプレイを止めたら「ああ、フツーのRPGね」で終わってしまうだろう)
実はすべて後半への伏線になっており、後半の怒濤の展開に
「“ちょっと良くできたRPG”だろうな」くらいの認識でとりかかって
衝撃を受けたプレイヤーが多いようだ(シリーズ中最も信奉者をみかける)。

パート2で「アイデンティティが失われた」と一部から批判を浴びた事への反省からか
3以降、「ヘラクレスの栄光とは何か?」という部分がわりと大事に作られている印象を受ける。(シナリオのテーマも「自分探し」だし。(笑))
個人的には第一作目の特徴だった一言多いメッセージが復活し、
さらにそれに磨きが掛かっているのが嬉しい。

RPGの基本を押さえた手堅い作りでさらに
仲間の日記が覗けたり、えこひいきする仲間のAI(←戦闘時)など
細かいところに趣向が凝らされているのだが、
強力なシナリオ以外にもう一つ大きなウリが欲しかったところ。
見た目が地味ゆえ、かなり損をしている。

しかし知名度はともかく、はじめてドラクエ、FFをうまく自己流で消化出来ており
内容的にはこの作品でようやくB級路線からの脱却に成功した感じだ。

逆に言えば、スーファミ世代に
「闘人魔境伝ヘラクレスの栄光」をク@ゲーと言わしめている元凶であるとも言える。

GBAあたりでのリメイク希望!
 

ヘラクレスの栄光4〜神々からの贈り物〜
(1994データイースト スーパーファミコン)


 

シリーズ第4弾。
3で不満だったグラフィック、演出関係が大幅に強化され、
完成度という観点から見るとシリーズ最高傑作と言える出来。
発売当時、各ゲーム雑誌での評価も非常に高かった。
代表自身はこの4については最後までやっていないので何とも言えないが
シナリオ全体は3の方が良いという意見が多いようだ(4もシナリオライターは同じ)。
ただ、これはのっけから結構泣かせてくれる。

自由に体に乗り移れる「トランスファーシステム」が秀逸で
主人公には実体が無く、ゲーム内で登場する
特定のキャラクタの体に乗り移りつつゲームを進行していく。
ちなみに乗り移れるキャラクタは100体以上あり、
1つの体につきレベル10まで設定されている。
(ただ、序盤から乗り移れる体がたくさん登場して
ちょっと節操がない・・・という気がしないでもない。)

しかし内容のわりに知名度がイマイチなのは早い時期に
ステータスを築けなかったことが大きく影響しているだろう。
(シリーズの歴史はFFより古いのにね(苦笑))

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